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AI時代に逆行??SNSフォロワー総数20万人を誇る20歳の現役大学生シンガーソングライターの冴夜が作ったのは、全編アコギの弾き語りアルバム。

「SNSフォロワー総数20万人を誇る20歳の現役大学生シンガーソングライター」。"20万人"という数字に驚くのか、記号の一つとして捉えるのか、受け止め方はさまざまだろう。世の中には、想像もつかない数字を肩書にする人たちが多くいる。だからと言って、数字で語るのはナンセンスだと否定するつもりはない。それだけの人が、何かしら心が動かされたから彼女をフォローしたのは間違いないのだから。
先日、冴夜が1stアルバム『私信』をリリースした。収録した曲はどれも、1本のアコースティックギターと、冴夜の歌声だけで構成されている。いわゆる"弾き語り"だ。プロンプトさえ指示すれば、後は勝手にAIが楽曲を生み出す今の時代において、小箱のライブ会場でならまだしも、形に残る作品を弾き語りで制作してきたことに驚かされた。
何事にも、それを行った理由がある。派手に着飾り、薄っぺらな本質を隠して盛大に祭り騒ぐのも一つの楽しみ方だ。でも、丸裸で。それこそ、裸の声を通して、明確な意志や思いが直接脳や心に響いたとき、人はその言葉や歌声を食べて、自分の言葉の養分にしたくなる。
冴夜の歌はどれも、自分に向けた"私信"だ。アコースティックギターの音色を罫線の入ったノートのように見立て、自分に向けて言いたいことや発したい思いを、感情の揺れ動くまま、赴くまま歌声のペンで綴っていく。どれも、肩肘の抜けた歌声だ。でも、穏やかな中に、放熱した強い感情の揺れを感じるからこそ、その熱が欲しくなるし、自分の声や言葉にして思いを重ねたくなる。
「いつか忘れるくらいなら 初めからこんな気持ちにさせないでよ、神様」と、みずからをなじるように歌った『am4:00』。
「これ以上好きになってしまえば 私は透明になり消えていくのさ」と、ひと言ひと言を歌声で磨り潰すように歌った『ghost』。
大好きな人にもらったパジャマを着ながら、かつては好きな人と一緒に寝そべっていたシングルベッドで、一人、君への思いに浸る『bedtime story』では、曲が進むほどに感情的な歌声になり、思い出がさらに深く心へと刺さってきた。
他の収録曲も含め、どの曲でも、冴夜は否定も肯定もすることなく、自分自身へ向けて生々しい声で歌っていた。その曲たちが、いつしか心の中を侵食していた。
なんだろう、伏せておきたかった日記を見てしまい、その思いに釘付けになり、その歌や言葉から離れられなくなる。ひとたび触れたら、いろんな思いに心が駆られてしまうのに。でも、あのむず痒くてもどかしい気持ちを忘れたくなくて、また開いて読み込んでしまう。
冴夜の1stアルバム『私信』は、まさにタイトル通り、心が恥ずかしくなるくらい自分に真正直な作品だ。
7月には、このアルバムを携えた東名阪ツアーが行われる。次はぜひ生の歌声に触れて、ほろ苦い気持ちになりたい。

TEXT:長澤智典
<リリース情報>
冴夜 1st Album『私信』
各種サブスクリプションサービスにて配信中/及びCDリリース中。
収録曲
1.旋
2.am4:00
3.ghost
4.sugarless
5.bedtime story
6.潜
※全作詞・作曲:冴夜

<LIVE情報>
SAKAE SP-RING
2026年6月6日(土)・7日(日)
※冴夜の出演日は後日発表
冴夜 東名阪ツアー
2026年7月5日(日)大阪
Live&kitchen 歌う魚
2026年7月26日(日)名古屋
Music Bar BOB
2026年8月9日(日)東京
下北沢Flowers Loft
PROFILE
K-MIX( 静岡FM) にて「MUSIC SMILE ラジオのフェス」を毎週日曜日20:30 から放送中。
・2025 年4 月下北沢MOSAiC にて初のワンマンライブ開催。
・2025 年6 月 SAKAE SP-RING2025 出演。
・新曲「明けない」が第一興商2025 年4 月のDAM HOT! に選ばれる。
リリース楽曲( 全曲 作詞作曲)
2024「涙の理由」「ガムシロップ」「ジンジャーエール」
2025「明けない」「とびきりの歌」「夏しぐれ」「メリーバッドエンド」「恋のハイウェイ」
